バイスティックの7原則の重要性

投稿日:2015年3月2日 更新日:

バイスティックの7原則については、福祉系の専門学校や大学で必ず教える内容の1つでしょう。

対人援助のどんな場面でも基本となる部分です。

現場での経験を積んでいくと、この「バイスティックの7原則」の大切さが改めてよくわかります。

「習ったけ?」と思う方のためにも、復習してみましょう。

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バイスティックの7原則

1)個別化の原則

対象者が抱える問題は、1つ1つ似ているようであっても、同じではありません。

園児に問題があった時に「あの子の問題はは、Nちゃんの時の問題と同じだ」と勝手に思い込んで、同じような対応をとっていませんか?

園児は一人ひとりをしっかり観察し、生育歴を見れば、育った環境や人格の違いがあるはずです。似ているようであって、同じではありません。

一つ一つの問題を新しい問題と捉え、真摯に取り組むことが大事です。

 

2.)意図的な感情表現の原則

対象者が出す感情(感情表現の自由)を認めるという考え方です。泣き・怒りなどの否定的な感情などを出させることで、対象者の心を軽くし、また対象者の本音も掴みやすくなります。

園生活の場合ですと、意図的な感情表現に関しては、園児よりも保護者が対象になる場合が多いですね。もちろん園児もいろんな感情を出してくれますが、苦情を話していただく保護者の方の方が、意図的な感情表現の考えが当てはまりやすいです。

接する私たちも、威圧的な対応ではなく、対象者が自由に感情を出せるような工夫も必要です。

 

3)統制された情緒関与の原則

相手の感情に自分自身が流されないようにすることです。要は冷静に相手と向き合うこと。

相手が怒っているからといって、こちらまで怒り出してしまうと、解決できる問題も解決できません。しっかりと自分を律する気持ちが大切です。

 

4)受容の原則

相手の意見や考えを否定せずに、まずは受け入れること。

保護者からの相談などを受けると、自分の経験では「どうしてそんな考え方になるの?」と考えこんでしまう場面に多々直面します。

そんな考え方を否定せずに、どうして?なぜ?と原因を探すことが大切です。

 

5)非審判的態度の原則

対象者に対して、「それは間違っている、そんなものは良くない」と審判的な態度をしないことです。

受容の原則と似ていますが、あくまでも対象者の考えや行動などに寄り添い、対象者自身で問題解決ができるようにフォローしてくことが大切です。

頭ごなしに「そんなものは良くない」と対象者へ言ってしまうと、相手を混乱させるばかりです。

6)自己決定の原則

問題解決に向けての行動は対象者が決定すべきとの考えです。

私たちは、対象者(園児や保護者)を補佐していきますが、それは在園中のみです。卒園されれば、そこでの新たな環境が生まれます。

悩みや相談に対して対象者自身が決定し、解決することができれば、それが経験となり新たな問題に直面しても自分自身で乗り越える力となるでしょう。

補佐役であって家族ではありません。卒園後も相談に来られる時もありますが、大切なのは園児や保護者がより良い方向へ、自分の力で進めることです。

7)秘密保持の原則

対象者の秘密を第三者に言わないようにすることです。

私たちは相談を受けることが多々ありますが、それは個人情報の塊です。どの業界にもありますが、対象者の個人情報は他言しないこと。

相手のプライバシーを守ることと、さらには対象者との信頼関係を壊さない意味でも、守秘義務は必ず守りましょう。

 

最後に

バイスティックの7原則は、すべてが繋がっています。

ある社会福祉士のワーカーさんは「この7原則を1から順番に行っていけば、解決できない問題はない」とも言われていました。

  1. 個別化(新たな問題として、真摯に向き合う心構えを作る)
  2. 意図的な感情表現(感情により現れる、対象者の一番の不満や問題を知る)
  3. 統制された情緒関与(冷静に対象者と向き合い)
  4. 受容(現れた問題をまずは見る聞く受け入れる)
  5. 非審判的態度(問題や考えに対し、善悪を押し付けない)
  6. 自己決定(問題に対し、自分で決定し解決できるよう促す)
  7. 秘密保持(相談で知った内容は、すべて他言無用)

 

園児や保護者と関わる中で、こちらも【ムカッ!】っとすることはあります。

私も若い時に理不尽な保護者からの言い分に、思わず怒ってしまい、これでもかと反論したことがあります。

読まれている方も、だいたい予想はつかれると思いますが、ただただ火に油を注いだだけでした。

大切なのは冷静さと相手との距離感です。

難しいことは分かってはいるんですが、このバイスティックの7原則が対人援助での基本の心構えです。

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