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通級学級による指導の対象とは?特別支援学級との選択

投稿日:2015年4月7日 更新日:

 

基準の曖昧さ

上記しましたが、通級学級に通うお子さんは比較的軽度な障がいを有する児童です。

この障害のこの程度なら通級、それ以上なら特別支援学校というような基準は存在はしますが、「あの子は通級なのに、私の子は特別支援学校なのか」と教育委員会や校内委員会に強く訴える保護者も珍しくありません。

そうなると意外と通級学級に通えてしまう現状もあります。保護者の強い気持ちに応えたいという学校側の配慮であると思いますが、そうなると「あの子は通級なのに、私の子は特別支援学校なのか」の繰り返しになり、通級へ通えるラインというのが下がってしまいます。

すべての自治体がそうとはいいませんが、そんな現状があるのも確かです。

 

ですが、私は通級学級や特別支援学級よりも、特別支援学校が良い場合もあると考えます。特別支援学級でも、養護教諭の資格を持つ先生が指導はしてくれますが、学校内でも1~2人の先生がいるだけでしょう。一般の先生方は、幼稚園でも同じことが言えますが、先生というのは子どもを指導するプロではありますが、障がいについての知識はあまり持ってはいません。

(園内や校内で、障がいについての研修を開き、日々研鑽されるところもありますので、すべての先生が該当するわけではありません。あしからず)

しかし、特別支援学校であれば、ほぼすべての先生が養護教諭です。さらに少人数制で自立に向けての指導を行うわけですから、将来に向けてより実践的な教育を受けることもできます。

以前、脳性麻痺の子が学校や友達に恵まれ、小学校~大学まで通った例があります。しかし、大学卒業後には就職口がなく、家で引きこもりになり、それとは逆に特別支援学校に通い続けた同級生は、訓練を続け作業所で働くこともできるようになったという事例もあります。

通級学級・特別支援学級・特別支援学校をどちらが正解、どちらが不正解というわけではなく、その子の成長や状況に合わせて選ぶ、またはインテグレーションのように転校するという選択も大事だと思います。

 

療育の先にある自立

療育においての最終的なゴールは自立にあると思います。確かに脳性マヒのような方では全てにおいて自立は難しいかもしれません。しかし、できるだけ自分の力で社会の中で生きていく力を身に付けることが「療育」だと思います。

学業も大切です。小さいうちに子どもたちの中で、社会性を身につけることも大切です。

しかし、自立に向けた日常生活動作の訓練などは、早ければ早いほど身になります。大きくなってからでは、相当な努力が必要です。少しでも手や足が動かせるように、少しでもキレイな発語ができるように、少しでも落ち着いた行動ができるように、それらの療育・指導が求められます。

小学校では療育に向けた本格的な指導は、現在ところ限界があるのも事実です。周りの子の学業が進むにつれて、置いていかれてしまうような状況にもなるでしょう。

 

参考:文部科学省による「通級による指導を受けている児童生徒数

再度、文部科学省の統計を見ていただきたいのですが、小学校と中学校では生徒数が半分から10分の1まどの開きがあります。小学校の途中から中学校に上がるまでの間に、特別支援学校へ編入する子がそんなに多いということです。

周りの子についていけず小学校で疎外感を感じ、特別支援学校に編入しても、例えば、ろう学校では読話や手話での会話があり、そこでの子どもたち同士でのコミュニティもできているので、また仲間の輪に入れず、そこでも疎外感を感じることがあるでしょう。

決断は早めに求められます。そして、自立という将来を見据えた選択です。

通級学級でも特別支援学校でも、どちらでもメリット・デメリットはあるかと思います。お子さんにどちらかに通わせなければならない選択に迫られた時には、しっかりと考えていただきたいと思います。

 

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