③決まった時間に、トイレに座り続けてみる
トイレトレーニングが進んでくると、午前10時・午後0時・午後2時など時間が決まってきます。
決まっていなくとも1時間おき2時間おきと、試しに定期的にトイレに促してみましょう。
そして、子どもをトイレに座らせると「でない!」と言ってきたりしますが、もうちょっと座らせてみましょう。
ある程度(2~3分程度)座らせてみると、意外と出たりします。
もし出た時には、これはチャンスと思い、子どもをしっかり褒めましょう。
褒められたことで「トイレで出すことは良いこと」という考えになりますし、なにより褒めることは子どもの自尊心を成長させます。
④怒らない
おねしょをしたり、トイレトレーニング中におむつの中に出してしまっても、怒らないようにしましょう。
「失敗したけど、次は頑張ろうね」など声をかけ、「次は失敗しないぞ」という気持ちにさせましょう。
怒ってしまうと、トイレや排泄に対する恐怖感も出てしまい、無理にトイレを我慢し、本当に我慢ができなくなり漏らしてしまう子もいます。
そうなると悪循環です。
できた時に褒め、できない時は励まして、次のトイレへの意欲につなげましょう。
⑤クセを見逃さない
トイレトレーニングを始めたばかりの頃は気づきませんが、段々と失敗を重ねてくると、その子のトイレサイン(予兆)が見えてくるようになります。
予兆が見えたら、すぐにトイレに促すようにすることが重要です。
私の息子の場合は、突然前触れもなく、意味もなくその場に座り込んでいましたね。
意外とわかりやすい予兆で助かりました。
⑥トイレは楽しいところ
トイレの構造上、どうしても家の端の方に配置されてしまうトイレ。
ちょっと暗かったり、慣れない時はトイレに行くのが怖かったりします。
ですので、トレイを明るくするようにしたり、壁面構成(壁に絵を貼ってみたり)をし、トイレは楽しい所なんだと
子どもたちも自分からトイレに行きたくなる工夫も大切です。
簡単ですが、トイレトレーニングを行う時のポイントを6つあげてみました。
保護者の皆さんは大変だと思いますが、根気強く「うちの子はできる」と信じ、お子さんと一緒に頑張ってください。
自閉症の子に教えるときの注意点
自閉症の子を園内でトイレトレーニングを行っていた時の失敗談なんですが
定期的にトイレに促す時には、いつもお部屋の近くのトイレに促していました。
段々とその子もトイレに慣れてきたなと感じていたんですが、散歩中の公園のトイレや講堂(みんなが集まる広い部屋)の近くのトイレだと全くトイレが出来ませんでした。
出来ませんというよりも出ませんでした。そして、限界まで我慢をして漏らしてしまっていました。
自閉症の子は、環境が変わることに敏感です。そして嫌がります。
ある特定のトイレでしか排泄が出来ないというのは、トイレトレーニングの成功とは言えません。
園内でトイレに促す時に、たまには職員用のトイレに連れて行ってみたり、講堂の近くのトイレに促してみたりと、色んなトイレに連れて行ってみるようにしましょう。