小児癲癇(しょうにてんかん)の対応方法

小児癲癇(てんかん)があるお子さんが、幼稚園に入園されることがあります。

てんかんをよくご存知の園は、命にも関わることなので、入園を拒否されることも珍しくありません。

 

保護者の方にもお伝えしたいのですが、てんかんがあるお子さんを幼稚園に入園させる際には、その園がちゃんとてんかんに対しての知識があるか確認されてください。

 

幼稚園の先生といえど、てんかんの知識が全くない先生もいらっしゃいます。

てんかんの対応方法などを実習で学ぶこともありませんし、教科書の中だけの知識しかありません。

 

先生方にも、対応方法をきちんと学んでいただければと思います。

 

てんかんの定義とは

まざまな原因で起こる慢性の脳疾患で、脳細胞の過度放電のため発作が反復し、多様な症状を呈する」というのもです。

 

 幼児期の特徴として熱が出た時の”ひきつけ”があります。多くは(熱性けいれん)と呼ばれるもので、発作の時間が数分以内でその後、手足に麻痺が残らない場合は小学校就学頃には自然になくなるとされているので、3回くらいの熱性けいれんなら放置しても心配はありません。

 

 しかし、発作の続く時間が10分以上と長い事や何回も発作を起こす場合は、脳障害や発達の遅れがある事も考えられるので専門医を受診されてみて下さい。

 

癲癇(てんかん)発作が起きた時の対応方法

てんかん発作に対する応急処置として次の5つを挙げます。

 

①ケガをさせないように周囲の危険物を取り除きましょう。

 

②衣服は、ボタンや紐など身体を締め付けるものを外して楽にさせましょう。

 

③嘔吐物や唾液が気管に吸い込まれないように、顔を横に向けます。また、頭を後ろに反らせるようにして顎を前に突き出させます。

 

④周囲を静かにしましょう。強すぎる光や、大きな音を避けます。

 

⑤少し前までは舌を噛まないようにと、口の中にタオルなどを入れていましたが、これは間違いです。口の中に物を入れる時に手を噛まれてしまったり、口の中に物がある事で嘔吐物を喉に詰まらせてしまう危険性もあるので、絶対にしないでください。

 

これらは、あくまでも応急処置なので発作を起こしたらすぐに専門医を受診してください。受診の際は、発作の時間を医師に伝えられると診断の役に立ちます。

スポンサーリンク
おすすめの記事