叱る・止めるの基準をつくる

学校や幼稚園・保育園での叱り方を統一させることは難しいものです。

教師や保育士の全員が連携し、一体となって子どもたちと接する」とよく言われますが

できそうで、なかなかできないものです。

では、どのように行うことが大切なのでしょうか?

プリント

 

ケースカンファレンス(事例検討)の重要性

叱ると止めるを統一させる

自閉スペクトラムがあるGくん。

こだわりの行動もあります。

卒園式でのこと、Gくんは在園生として卒園式に臨みました。

卒園式の練習の時、卒園式では必ず歌う曲の終わり

Gくんは必ず両手で太ももを激しくゴシゴシします。

最初は手が痒いのかな?っと思っていましたが

練習を重ねるごとに、同じタイミングでゴシゴシとしていました。

間違いなく、Gくんの中でお決まりの行動(こだわり)の1つになっていました。

 

「こだわり」については、止めるべきと考える方と、他傷・自傷行為、迷惑行為でなければ

あまり止めなくても良いのではと、考え方はそれぞれあるようです。

 

しかし、一番やってはいけないのは

止める・止めない、どちらにしても園内での指導方法で、「この先生は自由にさせてくれる」「この先生は厳しく止めにくる」とGくんに思わせるようなバラつきがあることです。

 

指導方法を統一させるケースカンファレンス

指導方法のバラつきをなくすためにも、ケースカンファレンスなどを定期的に行い

気になる児童を中心に、先生たちで対応方法を統一させることが大切です。

「こだわり」を止めることに関しても、バラつきがでてしまうと

  • 行動を不定期に止めることで、本人の情緒が乱れる
  • この先生なら止めないと分かると、こだわりが助長され激しくなる

これらのことが起こりうる可能性が出てきます。

気になる児童への対応方法は、その子に関わる先生方全員で連携を図るためにも

ケースカンファレンスを通して、情報の共有・対応の統一が大切です。

 

やるからには徹底的に

Gくんの話に戻ります。

「足ゴシゴシ」を止めるということで、ケースカンファレンスにて決定

卒園式の練習では、私がGくんの隣にスタンバイし

「足ゴシゴシはやめてね」などの声掛けと、曲のお決まりポイントでの行動を止めるためGくんの行動には目をつけていました。そこまで強くないこだわりでしたので、少しづつ落ち着いていました。

卒園式本番

ちょっとした問題が起きました。卒園式の内容が突然変更になり、曲のお決まりポイントで私がGくんの隣にスタンバイができない状況になってしまいました。仕方なくケースカンファレンスにも参加していた新人の先生に変わってもらうことにしました。

その先生がGくんにスタンバイし、「今日もゴシゴシダメだからね」っと声掛けをすると

Gくんが突然「30%!」といいました。Gくんはおしゃべりは達者でしたので、大人のマネをしてかいろんな言葉を知っていました。

隣にいた先生が「30%?」と尋ねると、おもむろにいつもより弱い足ゴシゴシをGくんは先生に見せたのです。

本当に小さく小刻みにゴシゴシをしていたので、それくらいなら目立たないと思い、先生は「それくらいなら・・・」とGくんに答えたようです。

このことを卒園式後に報告を受け、ショックでした。

100%でも30%・20%でも【こだわりはこだわり】です。ある意味、その行動1つで先生たちはGくんに負けたようなものです。

「ダメなものはダメ!」という姿勢を子どもたちに、しっかり見せないと、いざ指導する時に伝えたいと思っても伝わらない時があります。

やるからには徹底した態度と対応を統一させることが、今後の子どもたちの自立に向けた未来への助けにもなると私は考えています。

 

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