このサイトの目的
- 子どもたちの障害に早く気づく
- 障害児への特徴や対応を学ぶ
- 保護者の皆さんへ、少し先の未来と知識を伝える
このサイトでは、障害児に関しての情報を記載しております。
その理由としては、私自身、障害児に関しての仕事を従事しており、また幼稚園や保育園でも仕事に従事して、気づくことが多くあるためです。
最近、ADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉症スペクトラムがある児童が、昔と比べて統計上で増えている中、統合学習(インテグレーション)を希望される保護者の方々が増え、一般の幼稚園・保育園・小学校などに入られる児童も増えています。
しかし、小学校での養護教諭に関しては専門知識はありますが、保育園や幼稚園の保育士や幼稚園教諭に関しては、その課程を学ばれた専門学校や短大・大学の方針によりますが、専門的な知識を持っている方は多くありません。
健常の子どもたち同様に接する事も大切ですが、入園される障害がある子どもたちに対して、しっかりとした知識を持って、その障害の特性に合わせて接する事も必要になってきます。
例えば以前、私が関わった幼稚園に脳に障害あり、そのため歩くことが困難な児童が入園してきました。その子は「てんかん」もありました。常時てんかん発作を抑制する薬をのんでいましたが
いつてんかん発作が起こるのかも分からない状態の子でした。
しかし、幼稚園の先生方の話を聞いてみると、てんかん発作についての知識が全くありませんでした。未だに発作が起きれば舌を噛み切らないよう、口の中に何かを詰めなければないという間違った思い込みの方法の知識しかありませんでした。
そんなことをすれば窒息する可能性もあり、逆に危険な状況になりかねません。
そして、障害児に対しては療育が早ければ早いほど効果は上がります。先生たちに知識がないと園生活の中で、ほかの子たちとの違いに気づくこともできません。
最近では「お子さんは障害があるかもしれませんので病院でみてもらってください」なんて言いづらい環境にあるかと思いますが、ひと昔前なら、保育園や幼稚園で先生たちが気づき、病院での診察で障害が判明したという事例がかなりありました。
言いづらくはありますが、まずは「気づく」ことが大切です。
短大や大学では教えてもらってないかもしれませんし、障害児に対して接した経験もないかもしれませんが、その知識が園の児童の将来に大きく関わる事だということを、しっかりと認識してほしいと思います。
統合学習が始まり、幼保一体化が進んだとしても、これからの時代は保育士・幼稚園教諭に対して求められる知識は多くなるでしょう。子どもを持つ親としては、我が子に「障害」があるなんて認めたくもない事実です。
しかし、その障害を個性としてしっかりと認めていただき、統合学習を進めるのか、専門的な施設へ通わせるのか検討していただきたいと思います。
健常の子どもたちと一緒に生活することは、とても大切なことだと思いますが、それが逆にお子さんを苦しめる状況に追いやってしまうこともあります。
統合学習が悪いとは言いませんが、メリット・デメリットはどんなことにもあります。
どうしてもメリットばかりに注目しがちですが、デメリットも理解した上でお子さんの将来を決めていただきたいと思います。