学習障害の1つに「識字障害(ディスレクシア)」があります。
識字障害がある子は、言葉での受け答えの対応に問題がなく、接すると健常児と全く変わりはありません。
しかし、読み書きでの困難があり、小学校などで「いくら教えても覚えない」「努力不足・やる気がない」など、間違った捉え方をされることが多くあります。
識字障害の見え方
見え方は千差万別
①通常の見え方
②にじむ・霞んで見える
③歪むんで見える
④左右逆に見える
⑤不規則な見え方をする
その他の見え方
見え方は本当に人それぞれ。漢字は大丈夫だけど、ひらがなが読めない。3桁の数字を見ると、「879」なのに「978」など順番が違って見えたり、すべての数字が重なって見えたりもする方もいます。
ですので、算数はできても、国語の漢字ができない。またその逆もあります。
全ての中の1つのものが極端にできないため、本人の資質の無さ、努力不足と捉えられるのかもしれません。
対応方法
識字障害については、支援や対応の方法もさまざまです。
例えば、文字を文章として見ずに、ほかの文章を何かで隠してしまい、文節のなどの小単位で文章を見ると歪めずに読める方もいます。
もう読めないからと諦めずに、いろんな方法い挑戦してみると、自分にあった読み方・学習の仕方があるはずです。
幼児期での識字障害
3歳半~5歳までの間で、子どもたちは絵本などに書かれている「文字」に対して興味を持ち始めます。
小学校就学前には、自分の名前を漢字やひらがなで書く子たちもいますが、書けなかったり読めなかったりしても保育園・幼稚園では、あまり「識字障害なのでは?」と気が付かれません。
家庭内での本の読み聞かせや、子どもが文字を書こうとする時に、注意深く観察してみてください。