聴覚障害について理解するには、聴覚障がいがある子の残聴能力、どれくらい聞こえているか、どれくらい聞き取れていないか、いつから聞こえづらくなったかを知ることが重要です。
聴こえのタイミング
子どもは1歳ごろに、ただの発声ではなく、その発する言葉に意味がでてきます。代表的なものが「マンマ」のような言葉ですね(ママでも、ご飯の意味ともとれる言葉)
3歳ごろになると、2語文や3語文などの文法的に話し始めます。「ぶうぶう きた」など
5歳ごろになるになると、日本語を話すのに必要な110の音節をすべて話せるようになります。
ここで重要なのは、言葉を話す、発語するというのは、ただただ話すだけではなく
- 相手の声を聞いて理解をし、またはマネをする
- 自分の意志にあった言葉を選び、適切に話す
この2つのことは、脳の処理機能をフル活用します。
フル活用することにより、この時期は脳も急速に発達していきます。
そして、10~11歳に頭打ちとなるようです。
早期発見の重要性
聴覚障がいは、新生児から脳の言語的な発達の頭打ちとなる10~11歳のどの時点で「聴覚障がい」を発見することができ、補聴器や人工内耳、言語聴覚士(ST)から専門的な教育を受け、日本語を習得することが、今後の未来を大きく変えます。
昔は1歳半検診や3才児検診などで聴力検査を行っていましたが、最近では新生児スクリーニングが広まりつつあります。