ダウン症の人懐っこさを社会全体として理解してほしい
成人のダウン症の方は
比較的、性格が明るくてとっても人懐っこい方が多いですよね。
それが子どもともなれば、初対面の人でも
気軽に声を掛けてすぐに打ち解けてお友達になって一緒に遊びだします。
他の子が持っているおもちゃが気になり一緒に遊んでいるかと思えば、
今度はまた違うものが気になり別の所に行って他の子と遊ぶ。
小さいうちは人見知りもせずに
誰とでも遊べる事はとっても良いことです。
成長する中での人懐っこさ
身体が成長し背が伸びたり体重が増えていくように
精神もそれとともに成長します。
子どもは成長とともに、少しずつ自我が芽生え初対面の人と
接すると“恥ずかしいな”などの感情が出てきます。
(だから思春期の子どもは無愛想になるんでしょうか?)
ダウン症には知能の遅延が少なからずあるので
健常児が辿っていく発達段階には追いつきません。
成長しないということではなく、少し遅れはありますが
成長しそしてある程度のところで発達は止まってしまいます。
そのことを踏まえて考えてみるとどうでしょう・・・身体は大きいけれど精神は子どものまま。
大きなお兄さん・お姉さん、もしくは大人の人に突然話しかけられたり
自分の大切なおもちゃを横から取られたりして“一緒に遊ぼうよ!”なんて言われたら、びっくりします。
年少・年中位までなら人懐っこいで済まされていたことも
月齢を重ねていくに連れてトラブルに発展してしまう場合も考えられます。
“◯◯くんが僕のおもちゃ取った!!”
“◯◯ちゃん、私と一緒に遊んでたのにどっか行っちゃった!!“・・・など。
トラブルにならないように、大人がしっかりと目を配り注意しなければいけません。
そして、その都度子どもに“今のはここがいけなかった”
“こう出来たのはとても良かった”“こうした方が良かったんじゃない?”など
具体的に話しをしながら伝えていくことが大切です。
その時の行動や気持ちを経験として心に蓄積させて理解させてあげて下さい。