ある児童がが発達障害と診断を受けた時
例えば「3歳(3年)ほどの遅れがあります」と言われたとします。
そうすれば、その児童は5歳の時には2歳程度、10歳の時には7歳程度の発達をしていくのでしょうか?
子どもの脳の発達は未知数
子どもは「奇跡の宝庫」
苦手なことを克服するには、大人の場合ですと「これまでのトラウマ」「苦手意識」が邪魔をして、なかなか克服することができません。
しかし、子どもは苦手なことをいとも簡単に克服することが多々あります。
- 嫌いなトマトが食べられた
- 自転車に乗ることができた
- 逆上がりが簡単にできるようになった
- ひらがなが少し読めるようになった
子どもの脳は、どんな発達をするのかは未知数
発達障害の子が、「3歳の遅れ」と診断を受けたとしても
3年後に同じ年の子に並ぶのか
ずっと3歳分の遅れがあるまま大きくなるのか
それとももっと遅れがでるのか
3歳の遅れがあっても、急に成長することもあります。
本当に子どもの成長、脳の発達は未知数です。
では、どんなことが大切になるのか?
早期発見・早期療育の必要性
保育園・幼稚園・小学校の先生から指摘を受けた場合
すべての保護者の方は、同じように考えます。
「我が子に障害があるなんて・・・」
この思いは親であれば、いたって当たり前です。
しかし、その後周りの人に知られたくないと、病院での検査に抵抗を感じ、必死に家庭内で教育を頑張る保護者の方を多く見受けられます。
「知られたくない」という思いもわかりますが、検査を受けることで、しっかしとお子さんの状況を知ることで、その後の世界も広がることがあります。
本当に「発達障害」という診断を受けた場合、療育センターなどを紹介してくれるでしょう。
その後、医療機関と療育センターで連携を図りながら
- どんな事が苦手なのか
- 社会の中で、どんな事に困難さを感じるのか
しっかりと判断され、その子にあった療育が進められます。
この「子どもに合った療育」をいかに早く行うかで、その子の将来も大きく変わります。
残念ながら現代の医学でも、薬を飲んだり手術をすれば障がいが治るということはありません。
発達障害に関しては「治る」よりも「順応」「克服」と言ったほうが適切かもしれません。
社会の中で、いち早く順応・適応するためには、早期発見・早期療育が欠かせません。
療育がなされないまま、学校や社会の中に押し込まれ、その中で劣等感や孤立感を味わい
自分を確立することができず、精神的に病んでいく子が何人もいます。その後の社会復帰が難しく
長い時間を必要とします。
そのようなことを防止するためにも、難しいことかもしれませんが、保護者の方がしっかりと
お子さんの障がいを受け入れ、早期の療育がやっていただきたいと切に思います。