私も個人的に障がいある方と話したり、事例を知ることが多くあります。
発達障がいがあり、一般企業や工場で働いていても、仕事が遅いと毎日罵られ、自宅から出られなくなり引きこもりになった。
美容師になった聴覚障がい者が、職場内でのコミュニケーションが上手くいかず、技術指導も行われず、そのまま退職となり、気持ちが落ち込んでしまい再就職が難しくなった。
障がいがあることにより、周りからの評価が低く、それにともない自己評価も低くなり、その状態が続くと「うつ病」のような精神状態となりことがあります。
これが二次障害です
上記の2つの事例は成人の方を例に出しましたが、子どもたちの中でも二次障害は起こりうることです。
二次障害の原因
二次障害の一番の原因は「障がいに対する無関心」です。
例えば
- 我が子に発達障がいがあっても認めない。
- 障がいに対して療育を行わず放置
- 社会の中で困難にあたる
- 対人恐怖症や自己嫌悪となる
- うつ病や引きこもりのような二次障害が起こる
特に軽度の発達障害の子に多いようです。
すべてのことが難しく、できないのではなく、ある1つのことができないという状況が、「まじめではない」「なぜ努力しようとしない」などの周りからの評価になっています。
そこから徐々に「自分がダメ人間」なんだとの自己嫌悪になる状況があります。
二次障害を予防する
二次障害を予防するには、二次障害の原因の中の一番最初にある「障がいに対する無関心」。
その無関心を解消させることが一番の予防策だと思います。
無関心=存在を認めないこと
存在が認められない=アイデンティティの崩壊
障がいがあろうとなかろうと、差別=無関心という図式が成り立つと思います。
障害児の場合ですと、発達障害だろうと、身体障害、知的障害だろうと、まずはその障害が我が子にあるということを認めてください。
最初は苦悩されると思いますが、その苦悩は認めなければ解消されません。