障害児の子どもたちは、あまり褒められた経験があまり多くありません。
一般の保育園や幼稚園に入園・編入した子は特にです。
そして、最近では褒めることが苦手な大人が多いのも事実です。
タレントの関根勤さんのように「褒め上手」なら良いのですが
そんな褒め上手な方はあまりいません。
では、どんな声掛けが良いのでしょうか?
「褒めて伸ばす」にこだわり過ぎて
褒めることが苦手
1年で最後の保護者会の時に、参加していただいた保護者の皆さんに
「今年1年間で、お子さんの褒めてあげたいところは何でしたか?」と尋ねたところ。
考え込まれる保護者の方が多くいました。
日頃、一緒に生活をしていると子どもたちの小さな成長や頑張りを見落としがちになり
褒めるタイミングを逃すことが多いようです。
ある保護者から
「子どもの教育のためにも、褒めることが大切だと聞きました。最近、褒めていなかったので褒めようとしても、褒め方もぎこちなくなり、子どもからも変な顔をされました。」と話されました。
確かに、いつも褒めない人が突然何回も褒めたり、わざとらしい褒め方をしてしまうと、子どもたちも『何かあったの?』と疑ってしまいます。
これには保護者会に参加した保護者の皆さんも共感されていました。
最近は、褒めることが苦手が多いようです。
魔法の言葉「ありがとう」
褒めることが苦手な方のための魔法の言葉があります。
それは「ありがとう」です。
なんだ「ありがとう」か、魔法でも何でもないじゃん・・・と思う方もいるでしょう。
でも、その効果は絶大です。
子どもたちは「ありがとう」と言われることは大好きです。
ありがとう=「ぼく・わたしも役に立てた」「褒められた」「よくできたね」「がんばったね」・・・
「ありがとう」だけで、その場の状況でいろんな意味になります。
特に「役に立てた」という感情は、子どもたちの自尊心を育みます。
子どもたち自身が、自分を大切にし、愛すること。アイデンティティの確立することにつながります。
なかなか褒めることが苦手な方。最近、自分のお子さんを褒めていない方。
お子さんに「ありがとう」っと言ってみてください。
「ありがとう」と伝えるポイント
私なりのポイントが2つあります。
- 満面の笑顔
- 気持ちをしっかり込める
ADHDや広汎性発達障害がある児童は、相手の気持ちを察することが苦手なことが多く
少しでも「よくやったね」「ありがとう」という気持ちも伝えるために、こちらの感情表現をはっきりとした方が、より伝わりやすいです。
難聴児や弱視の子にも、笑顔と声トーンなどで伝わりやすくなります。
ぜひお試しください。