注意欠陥多動性障害というよりも、ADHDという単語が浸透しているのかもしれませんね。
今、記事をお読みのあなたもADHDといえば「じっとしていられない、集中できない、走り回っている」というイメージをお持ちではないでしょうか?
発達障害は一人ひとり違う一面を見せます。注意欠陥多動性障害も一概に、そのイメージのままかというと、そうでもありません。
注意欠陥多動性障害は、「注意欠陥・多動性」と中点が真ん中に付く場合もあるように
2つに分かれて考えられていますので、
今回の記事では【注意欠陥】について紹介します。
ADの意味と特徴
これはあくまでも一般的に紹介されている内容です。
「ADHD」と言われる注意欠陥・多動性障害。
A:Attention(注意、注目)
D:Deficit(不足)
注意欠陥と多動性に分かれて、よく説明されます。
ADは、アテンションディフィシット。「注意が不足している」
・集中できる時間が短い
・気を向ける範囲が狭い
・気になるものがコロコロと変わる
つまり、「注意散漫」ということです。
一般的な説明では、注意散漫と捉えられがちですが
集中力がないというこというわけではありません。
集中していることに関して、切り替えが難しいという特徴もあります。
例えば、保育園や幼稚園で製作の時間に「はい、手をお休みさせて先生の話を聞いてください」と児童に言った時や
家庭内でも集中してテレビを見ている時などに「ちょっといい?」と言ったとしても
【集中していること】⇒【話を聞く】というような切り替えが難しいため、なかなか次の行動に移りにくいことがあります。
しかし裏を返せば、それは好きなことや集中できるものがある時には、長時間集中することができるとも言えます。
世界の偉人や功績を残した人たちの中には、ADHDだったと言われている方がいるのも、それが関係しています。
ですので、ADHDだからといって、「注意散漫」というわけではありません。
このすごい集中力の一面と、気が移りやすいという一面があり、社会の中での生活のしづらさにつながっています。
何気に思うこと
最初にADHDを学んだ時からそうですが、「注意」という言葉がしっくりこないんです。
辞書にも「注意」とは「ある特定のことに気を向けること」とありますが
なんとなく危ないものに対して、気をつけることを「注意」とよく使いますので
集中力・専念を意味するconcentration<コンセントレーション>が、私としてはしっくりくるんですよね。
余談でした・・・